思わずコクーン万年筆を購入

ペン

 ちょっとだけ高級感がある万年筆を欲しくなって、ついこないだ今更ながらですが、パイロットのコクーン万年筆を購入してしまいました。僕は長年、万年筆を使っていますが、このコクーン万年筆、初心者にも万年筆愛用者にもいいモデルなんではないかと思います。ちょっと万年筆使ってみようかな?でもどれ買っていいかワカらないとか思っている方も、是非この記事ご一読ください。

久々に万年筆欲が高まってしまった

 もともと、パイロットでは「ライティブ」という万年筆を持っていたんですが、これはどちらかというとカジュアル寄りのデザイン。すごく書きやすくて重宝しているんですが、最近通っているオフィスの雰囲気に合わせると、もう少し落ち着いた印象のものが欲しくなったんですよね。

まだ、ちょっとお買い得だった!

 実はコクーン、去年に価格改定があったんですが、調べてみるとまだ旧価格に近い値段で販売している店舗がありました。価格改定前より、ほんのちょっと高い価格で、まだお買い得。

ちなみに

 僕は小売業に関わるシステムもやっているのでこの価格に関する考察を少しだけ詳しく話すと、小売では「平均原価」という考え方があります。これは、仕入金額と現在の在庫金額を合算して、仕入数量と在庫数で割ったもの。つまり、その商品の“本来の価値”に近い金額が算出されるものです。今回、旧原価と新原価から算出された平均原価から決めたであろう売価なのでコクーン価格改定前後の間の販売価格になっていたのだと思います。

値段のわりに高級感があってビビる

ケースが付いている

 高級って言われる万年筆って、よく立派なケースが付いてくるんですが、このコクーンにもプラスチックのケースが付いてきます。この価格帯にはめずらしいんじゃないかと思います。(まあ、しまっておくとき以外、使わないんですけど・・)

金属軸

 金属のボディは思っていたほど重くはないです。そもそも筆圧をかけないで書く万年筆としては、ちょうどいい重さかもしれません。 

デザイン

 10年以上前に発売されたモデルかと思いますが、丸みを帯びたデザインは「コクーン」という名前と関係あると思っていいんでしょうか。文具も性能では、なかなか差別化が難しいなかで、コンセプトを持ってこちらに訴えかけるデザインが素晴らしいと思います。いいデザインだけど、あまり欲しくならないような製品との違いを感じます。

書き味も快適

 今回Fのペン先を購入しましたが(というか、僕は最近たいがいFしか買いませんが)インクフローもとてもいいですし、カスれません。普通のコピー用紙とかに書いてもそんなにカリカリした感じはありません。

ペン先が他のモデルと互換性がある

 コクーンのペン先は、実は「ライティブ」や「プレラ」「カクノ」といった他のパイロット製品と同じもの。(パイロットとして鉄製のペン先の一つの完成形なんでしょうか?)ねじって引き抜けば相互に交換も可能なんですが、やるときは自己責任でお願いします。(写真はペン先もちょっとイジってます)

海外メーカーとの比較

 僕は他にもペリカンやモンブランといった海外の万年筆も持っているんですけど、例えばペリカンの「M200」と比べると、同じF(細字)でもかなり字幅が違います。ペリカンのほうがかなり太めですね。紙面を滑るような書き心地はペリカンの魅力ですが、気分によって使い分けたいです。とはいえ、ペリカン、モンブラン以外だと、他の海外製の比較的安い価格帯の金ペン先より、僕としてはコクーンのスチールペン先のほうが、はるかに書きやすい気がします。これは好みの問題かもしれませんけど。

国内製品との比較

 3,000円台の万年筆の中では、コクーン他一連のパイロットペン先の完成度は頭一つ抜けていると感じます。コクーンについてはペン軸の質感とバランスがいい。あと、パイロットは色雫のインクシリーズがいいですよね。

まとめ

 コクーンは万年筆愛用者にも初心者にも、いいモデルなんじゃないかと思います。「ペン先が同じならカクノでいいじゃん」とかって思うかもしれませんが、軸の良さが書き味に出ていますし、高級感は価格なりの価値があります。
あと、今回、インクは色雫のカートリッジタイプ「朝顔」で色々書いてたんですけど(写真ではわかりにくいですが)ほかのブルーインクに比べて発色がものすごく鮮やかに感じるんのは僕だけでしょうか?

また万年筆以外でもいい筆記具買ったらレビューしたいと思います!ほかこちらの記事もご覧ください「ちょっと高級な筆記具を持つことを趣味にする