外出先でも万年筆を使って、インクを減らそう

ペン

 万年筆好きの人たちのなかで、よく使われる言葉に「インク沼」っていう表現があります。僕もよくハマってて、買って試したり色を眺めてみたりしているのは楽しいのですが、たくさん買っていくと、そのうち、なかなか消化されないことへの不快感というのがでてきます。僕はそんな、不満をカートリッジの自作で解決してます。これを始めてからインクの減りスピードが早まったのを実感しています。

インクボトルはカッコイイけど、なかなか減らない

 万年筆インクボトルって各社から魅力的なデザインのものが出ていて、際限なく買ってしまいます。ところが、購入のサイクルに対して、使う量が少ないと、どんどんたまってしまいます。僕は色んな筆記具を使うので、なおさらインク消費が遅いです。インクボトルは基本的に万年筆に吸い上げて、使うものですが、外出先での仕事が続くと、これが意外と億劫でやらなくなってしまったりします。いわゆる吸い上げ式のやつは一回の量が多いので一度吸い上げるとしばらくもつのですが、コンバータのものは一回の吸上げられる量が少なかったりして、そのうち、やらなくなったりしちゃいます。

パイロットのライティブはカッコよくて、外で使いたい

ちょっと前に事務所でインクを漏らして、シャツを汚してしまって以来、家の外では万年筆を使わないようにしていたんですが、最近購入したパイロットライティブの限定色を買ってから、ふつふつとまた、外出先で万年筆を使いたい欲求がでてきてしまいまして、ここ最近は事務所での万年筆利用が復活しました。でも、このライティブはカートリッジかコンバータでのインク利用なので、ボトルインクを使う場合はコンバータになるんですが、外出先の仕事が多い時期は、帰宅してからとか、休みの日とかにインクの吸い上げ作業をするのが意外と煩わしいときもあるんですよね。

ならばカートリッジを使う

 作家さんなんかでも、万年筆を使う場合に手軽さからカートリッジインクを愛用している方が多いと聞きますが、僕もカートリッジインクは実際使いまわしがいいと思います。なんせ、挿すだけですからね。でも、書かせていただいたとおり、ボトルインクの消費にはつながりません。

ならば自分でインクを充填する

 それならば、空いたカートリッジにボトルインクから充填すればいいというわけで、
(この辺、試される場合は自己責任でお願いします)
ダイソーの化粧品コーナーなんかで売っている注射器型スポイトを使って、インクを詰めています。やっぱり面倒じゃないですか?って言われそうですが、一度に5、6本くらい作っておけば、割と長い期間、詰め替え作業をしないで済みます。問題はフタをどうするかなのですが、僕のやり方では、パイロットの場合はカートリッジのお尻がカットリッジの穴に合わせるとピッタリなので、そのお尻部分を切り取って穴につけて、マスキングテープで抑えるとかなりの密閉が保てます。

まとめ

 今回は万年筆のインクについて書かせていただいたのですが、インクの詰め替えに関して、実は他のメーカーのものや内臓カートリッジ式の筆ペンなんかでも試してます。中に残ったフタの取り出し方とか細かく書くと色々あるんですが、機会があればご紹介します。ただし、本来とは違う使い方なのでうまくいかないことも多いです。例えばヨーロッパ統一規格のものは3回以上使うとタテに割れてきたりとか、他のメーカーのインクを使うとインクフローがどうも悪くなったりとか色々あります。
 万年筆に関しては他の記事でも触れていますので、見ていただければと思います。https://bungut.com/bamen01/(たまった文具を場面に応じて、使い分ける)